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2006年の夏は蓼科と箱根で


疲れた。
何にですって? 無論、「仕事」にですよ。
絶対に休み取って温泉行って美味いもんと美味い空気を味わうぞ!
ってことで、今年のチョイスは「蓼科&箱根で温泉三昧+のんびり」ということで。
蓼科と箱根という、一見何の脈絡もない選択に見えますが、その通り何の脈絡もありませんです。

■初日
出発は日曜日。珍しくいつもの如くいい天気だ!
朝はゆっくりめで8時頃に出発。多摩川沿いを西へ、八王子ICから中央道に乗る。
日曜だからか、渋滞もなくスイスイ快適。山梨県に入り、双葉SAで休憩。

山梨といえば、桃・ぶどうなどの果物の宝庫。
スバラシー!
そりゃソフトクリームも2つくらい食っちゃう勢いでしょうよ。

しかし、後ろで売られている商店の果物…
激高!
巨峰が2房で1800円くらいだってさ。
見事に観光地料金。
そんなの、観光バスでビール飲んで酔っ払ってる
オヂサン達しか買わないでしょ。

南アルプスを左に見、さらに八ヶ岳連峰を右に見ると、出口の諏訪ICへ到着!
諏訪といえば諏訪湖と諏訪大社
一度行きたかったし、ICからも近いので、諏訪大社本宮に立ち寄ることにする。

全国に1万以上ある「お諏訪様」の総本山だけあって、その佇まいは荘厳そのもの。妙な商売っ気もなく、でもどことなくのんびりした空気も漂います。
が、そこはそれ、坂上田村麻呂の東夷平定にもご加護がありと伝えられ、武家の守護神として尊ばれており、あの武田信玄「諏訪南宮上下大明神」と書かれた旗指物を用いて諏訪の国を平定していったという、歴史のある神社でございます。

この「拝殿」をはじめ、重要文化財が目白押し。 この「神楽殿」は180年前の建立。矢印の太鼓は江戸時代の製作とな。

そして諏訪大社といえば、平安時代の約1200年前から伝わり、7年に1度開かれる奇祭「御柱祭(おんばしらさい)」が有名。
八ヶ岳から切り出した樅の木をここ諏訪大社に人力で引っ張ってくるのだが、圧巻は傾斜約30度の坂に木を落とし、それに人がしがみつく「木落し」の場面でしょう。
場合によっては木の下敷きになって死者も出るという荒々しい行事、あなたもテレビで見たことがあります?

これがその「御柱」。2004年の祭りで使われた
もので、ここに建てて終了する。
立派な「布橋」という回廊。なんで布か?

これは御柱の先頭にくっつける「メドテコ」という飾り。 信州生まれ、江戸の名大関、雷電さん。ちなみに
生涯成績は254勝10敗引き分け他21、ってマジ!?

ここから蓼科高原に向かって152号線から299号線を上って行きます。
途中の市場みたいなところの隣にあったアットホームな蕎麦屋で昼食。

うーん、これにデザート・コーヒーがついて千円しないとは安すぎるぞ。
もちろん手打ち蕎麦も美味美味。色が濃いのが好きです。

まだ旅館に着くのは早いので、渓谷でもいってマイナスイオンを浴びましょう。
299号線からちょっと外れ、横谷峡へ立ち寄りました。

たぶん、日本語の使い方間違ってると、思います。が。 これは確かにやたら多いな。

やたら多いポイントの「乙女滝」。その名に相応しくない
豪壮な滝。乙女も本当はこんな豪快なものか。

やたら多い(ちょっと気に入った)マイナスイオンをたっぷり浴び、スッキリして宿に到着しました。宿はコチラ

渓流沿いに建つ立派なお宿でございます。 抱き枕もあるし。

ちょっと奮発したので、こんな別荘のようなお部屋になりました。あー快適。 こんなシャワー室もあるでよ。

男女別にこんなアメニティセットもあったり。 お土産売り場もロビーもムーディーですな。

貸切露天風呂もあったりするが、ここの驚きは・・・大浴場の床が畳敷き! 確かに冬でも冷たくなく、滑りにくいからお子様/ご年配も安心。「ホントにここで洗っていいの?」って感じだけどね。やりますなあ。
食事も変わってて、いわゆる旅館メシではなく、和洋折衷フレンチのような品々。
オーナーのこだわり、「普通の旅館にしたくない」という心意気が伝わってきます。

前菜もこんな感じで。美味いです。 「魚介の湯葉包み揚げ トリュフ入りトマトソース」。
一番美味かったかな。

ヘンな天ぷらとかヘンな鍋とかなくて良いじゃない?

ちゃんと地元の山菜とか魚とかを使っていて、これはこれでアリかと。

もちろん食って飲んで温泉入ったら、あとは寝るだけです。あっと、一応星がまたたく夜空も見上げましたよ。
締めはなんと「カレー」。ビツクリ。

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■2日目

朝から温泉にも入ったし、モリモリ食うよ!しかし、
この野菜の美味しいこと!やっぱり信州は野菜だ。
この景色を見ながらなら、美味しさもさらに倍。

なかなかリーズナブルで満足度は高い宿でしたよ。
家族連れでも楽しめるし、部屋も広々と気持ちいい。周りが静かなので、せせらぎの音がうるさいくらいです。

お勧めします。
緑が見えるロビーもいい雰囲気でした。

宿をチェックアウト。ビーナスラインをさらに上り、ピラタス蓼科ロープウェイに乗ります。

ロープウェイから見る八ヶ岳連峰。今日もいい天気やねえ。 山頂駅の前には「坪庭」という散策ポイントがあります。

ロープウェイから降り立つとこの景色。

このロープウェイ、標高1771mの山麓駅〜北横岳と縞枯山の稜線にある山頂駅(標高2240m)までを約7分間で結ぶ100人乗りロープウエイです。今までに乗ったロープウェイで一番高いかも。
さて、山頂駅に着くと・・・ あれ? 何だか
急に眼が良くなった気が・・・やっぱり空気が薄いしきれいだから、景色がはっきりくっきり見えるんだね。美しい!し空気が美味い!

手で持ってるヒモを引くと、キツツキがコンコン動く細工付き。 散策路入り口付近。青と緑のコントラストが眩しいっす。

散策といっても結構険しかったりする。 八ヶ岳の噴火で出来た溶岩台地に力強く広がる緑。

たぶん「キオン」って花でしょうか。 これは「ホタルブクロ」だって。

⇒のところに「アルプス一万尺♪」が見える、はず。ちょっと頭出してるだけで、雲に覆われてて残念。

いやー、本当に気持ちよかった。
太陽の日差しはきついけど、風が吹いたら半袖では寒いくらい。下界とは10℃以上違うから当然だね。
お名残惜しいですが、再びロープウェイを降り、お土産を調達して、一路箱根を目指します。

昨日途中のスーパーで買った1房390円の巨峰。
充分美味いっす。
とろろそば。これで約千円は昨日に比べるとコスパ悪し。けど美味し。


白樺湖の横を通り過ぎ、152号線を南下。
再び諏訪ICから中央道に乗り、一宮御坂ICで一般道へ、137号線で河口湖・山中湖をパス。途中から138号線になり、御殿場を通り過ぎたらあとは箱根まですぐ。予定通り5時前に強羅のコチラへ到着。平日だからだろうけど、このルートも特に渋滞もなくスイスイス〜ダラダッタって感じでした。

今日は富士山も若干曇りがち。 お泊りはこちら。

ツインにしては妙に広いなと思ったら、エキストラベッドを
2台増設可なのでした。
ケーブルカーに乗って向かった先は・・・

会社の法人契約で1部屋=8千円くらい(食事なし)で泊まれてオトク。
メシはこちらのフレンチフルコースとかで5千円くらいしてしまうので、夕食・朝食ともに付けませんでした。
温泉は硫黄の匂いが漂う露天風呂ありで本格的。

平日の夜、強羅駅前は食事できるところほとんどゼロ。
とんかつは数少ない選択肢のうちの一つであります。
が、美味かった。

帰りはケーブルカーも終わってるしタクシーだ(飲んだらあの急坂は登れん)と思っても、駅前には客待ちタクシーゼロ
タクシー会社に電話して「5分で行きます」と言われたが15分以上かかった。

ま、偶然同じホテルに行く人と同乗し、タクシー代出してもらったのでラッキーだったけどね。
普通のメシが食いたくて、こちらの「とんかつ 里久」へ。
鹿児島黒豚で肉厚まいうー。

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■3日目

昨日買ったパンやヨーグルトを食べ、ゆっくりと出発。
まず強羅と言えば、駅前の豆腐屋「強羅 銀豆腐」に行くべきでしょう。
そこで名物の「しゃくり豆腐」を食うべきでしょう。

店の前が立ち食いスポット。常に観光客が並んでます。 何の変哲もない汲み上げ豆腐なんだけどね。甘くて美味いのよ。

特に行く予定の場所はなかったので、芦ノ湖周辺をプラプラすることに。

さすがに平日の芦ノ湖は人が少ないねえ。のんびりできるわ。 今日はロープウェイには乗りませんよ。

しかし、暑いなあ〜。
やっぱ信州は涼しくて気持ちよかった。
というか、関東地方の残暑が厳しいというのもあり。
参った。

箱根新道から西湘バイパスに抜け、台風前の大波で洗われる湘南海岸を横目に帰っていきましたとさ。

やっぱり年に何回かは温泉&大自然の中で命を洗濯しないとあかんなあと再認識。
蓼科はお勧めですよ。
旧東海道の面影を残す杉並木。
人(⇒)と比べるとその高さがうかがえます。

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